2018年05月31日

サボテンレイアウト水槽を立ち上げよう【意気込み編】

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サボテン水没水槽、立ち上げようと思っています!

そもそもは3年ほど前、サボテンの水耕栽培ってかっこいいなー!やってみよ!というところからスタートしました。

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そしたらホームセンターにサボテン売ってなくて、写真のように多肉植物でやることにしました。

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こんな感じでセット完了!おしゃれ!

セットした植物の1つ、エケベリア・ピーチプリデが2年7ヶ月でどうなったか見てみましょう。

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セットして3週間。

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セットして6ヶ月。

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セットして1年と4ヶ月。

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セットして2年と7ヶ月。

こんな感じで、今日まで水耕栽培で生きています。普段のお手入れはホント水を足すだけ。正直土に植えた状態とは大分違う徒長しまくった姿で、多肉植物好きの方には怒られそうです。が、個人的にはこれはこれで美しいのではと思ってたりします。

他のも見てみましょう。

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セットしたときはこんなだったグラプトペタルム・朧月は、

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2年7ヶ月でこうなりました。

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セットしたときはこんなだったエケベリア・ハムシーは、

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2年7ヶ月でこうなりました。

どれも個性的な姿で好きなんですが、これだけ見てるとやっぱり多肉植物は水耕栽培だと徒長しまくっちゃう運命なのかな?と、思っちゃいそうですが、どうもそうでもないようです。

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たとえばこのハオルチアとユーフォルビアも2年7ヶ月水耕栽培してますが、さっきの多肉と比べると、大分普通のシルエットのように見えます。

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これらサボテンの水耕栽培も2年以上経ちますが、徒長っていう感じはありません。というかこれらは成長してるって感じもありません。

これらの実験結果を踏まえると、加藤水槽的には多肉類の水耕栽培は以下のような仮説を立てることができます。
・多肉植物もサボテンも水耕栽培は可能
・どちらかと言うと肉質が柔らかいエケベリアやセダムのような多肉は、水を吸い上げやすく、急激に伸びて徒長しちゃう
・硬い肉質で成長がゆっくりなサボテンや多肉植物は、徒長しにくい
・たまに腐る
・腐ったときは水から出して、乾かしたり患部を削り落とせば、また根が出てくる
・水を忘れてカラカラになっても大丈夫。だけど、それまでの根はダメになる


ということで、前置きが長くなりましたが、これらを踏まえたうえで、サボテンの水没化を行おうと思っています!

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これは以前、大阪エコ海洋専門学校にお伺いした際に、川中先生が管理していた水中サボテンです。このときの記事はこれ。いやー度肝を抜かれましたね。水耕栽培通り越して、完全に水没させてるんだもの。川中先生が水中サボテンに関して園芸誌に寄稿された文章も拝読しましたが、とーっても興味深かったです。ただ、川中先生の水中サボテンも長期間は持たなかったらしく、水中化はかなり難しいようでした。

ですので、私は割り切って以下のプロセスとルールでやってみようと思います。
・完全な水中化は諦める
・最初は水耕栽培してしっかり水中根を出させる
・準備ができたら水没させる
・2ヶ月くらい水没させたら、今度は水を抜く
・たまにはカラッカラに乾かしたりもしてみる
・また水没させる

このやり方ならなんか長期間上手くいくように思うんですよね。というか、実際実験ではそれなりに上手くいってたりします。

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これは川中先生の水中サボテン見て感化されてセットしたサボテンです。まさに、水耕栽培→水没→カラカラに乾く(水足すの忘れてた)→水没→カラカラに乾く(水足すの忘れてた)、の流れを繰り返して、今日まで2年生きてくれています。生きてくれてますが、やっぱりサボテンの水耕栽培と同じで、全然大きくなった感じはないですね。

こんな感じで実験は十分なので、良さそうなサボテンが入手でき次第、サボテン水槽立ち上げます。サボテンと熱帯魚とエビが舞うレイアウト水槽作る予定なので、お楽しみに!




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2018年04月08日

加藤水槽の技術が詰まった『AQUA-U』発売中!

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加藤水槽として今まで研究してきた水槽が、ついに商品化しました!商品名は『AQUA-U』。GEX株式会社から発売中です。

まずはこのカッコ良いプロモーション映像を見て!


作ってくれたのは映像ディレクターであり水草レイアウター仲間の奥本宏幸さん!さすがー!

さて、AQUA-Uは加藤水槽の特許を使用しています。今までは加藤の手作り1点もので、こんな感じの水槽を作ってきました。

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今回は特許をメーカーへ提供しただけじゃなく、量産できるよう開発者としてがっつり関わって作りました。パッケージのレイアウトだってもちろん俺がやってます。

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この水槽の特徴に関しては、以前から加藤水槽をご存知な方なら知っての通り、器具を全部水槽の外に出せますよと言うものです。


小さい水槽にフィルターやらヒーターやら入れると、魚飼ってるんだか器具飼ってるんだかわからない感じになります。それは今まで当たり前のことだったし、飼育を始めると気にならなくなったりするんですが、俺には気になって仕方なかったんです。なんか方法があるんじゃないかと20代の頃から研究を続けてこの方法を考え出し、30歳のとき特許を取得しました。この特許を使った水槽が商品化されるのは夢だったので、とっても嬉しいです。



この3番目の技術はAQUA-U独自の特徴です。開発当初、万が一に底面フィルターが完全に目詰まりすると水が溢れるんじゃないかという点が、商品化する上でネックになりました。加藤水槽的には何年も管理していてそんなこと一度も無かったので、気にすること無いと主張したんですが、そこがメーカーと個人の考え方の違いです。万が一の安全性も重視するのがメーカーとして重要ということで、非常に苦労しました。結果的にはベテラン設計者の方々からこの安全バイパスのアイデアをいただき、なんとか商品化できたというわけです。このアイデアは絶対1人では出なかったでしょう。

色々な人にAQUA-Uを使ってみてもらいたいんですが、中には「水槽とか興味あるけど、センスのいいレイアウトなんてできないしな〜」という方もいるはずです。そんな方にオススメのレイアウト方法があります。その名も『1個だけ入れる法』です。

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石を1個入れるだけ!

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流木を1個入れるだけ!

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アヌビアスナナ(超丈夫な水草)を1個入れるだけ!

どうでしょう。標本的な美しさがありませんか?器具が無く、このサイズの水槽だからこそ楽しめるレイアウト方法だと思います。

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こんな風に標本をケースに入れるとかっこ良くなるように、シンプルに素材の美しさをかっこ良く楽しんでください。もちろん腕に自身がある人はとことんまでレイアウトを突き詰めて、いっそレイアウトコンテストにまで出してしまいましょう。

他にも書ききれないほど色々なところにこだわりを積め込んでいます。メーカー的には喜ばないかもしれませんが、説明書の使い方だけにとらわれず、ぜひ色々試してみてください。「あれ、この部品、ココにもつくぞ?」「こういう使い方もできるんじゃね?」といったことが発見できるかもしれません。それは加藤水槽からの内緒のプレゼントです。

是非一度、お店で実物を見てみてくださいね。

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2018年03月24日

『見せるろ過』水槽、色々説明します


『見せるろ過』水槽、説明編です!

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まずは最大の特徴である、巨大ビンろ過槽の紹介です。

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底に穴を開けるのに苦労したという記事で書いたとおり、最初のビンの底に穴を開ける際、ヒビを入れてしまったので、このビンは2本目だったりします。

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穴が綺麗に開いた後、ろ材が詰まらないようにするストレーナーを内側に接着。

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そしてお楽しみ、大量のろ材選びです。効果以上に、バラエティ豊かになるようにチョイスしてます。人生で一番ろ材買った!

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ろ材を詰めて完成!


続いてこのビンが載っている、ベース部分の紹介です。

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ホームセンターで集成材を買って、切って、くっ付けて、

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巨大なイスみたいな物を作りました。詳細はこのあたりの記事に書いています。

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ここからが長く、塗料を塗っては削り、塗っては削り、3ヶ月くらい作業をしました。

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仕上げに、マットクリアー塗料でコーティングして、表面処理は終了です。でもこのままじゃビンが載るところがすぐ痛んじゃうので、その部分へガラスを接着します。

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ガラスと台にマスキングし、白色のシリコンを大量に使ってガラスと台の間に隙間がなくなるよう接着します。隙間があると毛細管現象で、ガラスと台の間に水が入り、痛む原因になるんです。

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マスキングを取れば完成!


続いてサンプやポンプ室、配管の紹介です。

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前回の記事に書いたとおり、この水槽は巨大ビンろ過槽に水を落とす前に、サンプに水を溜めています。

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サンプはベース部分にスッポリ収まるよう設計。アクリル樹脂です。フタは反らないように塩ビにしました。

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上から見るとこんな感じです。ポンプで水を上げ、サンプに水が溜まり、オーバーフローした水がビンに落ちます。ヒーターとかはサンプに入れます。

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ポンプ部はこんな感じ。水槽の水を吸い上げ、上のサンプまで水を持ち上げてもらってます。

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水槽からポンプへ繋がっているホース、ビンろ過槽から水槽へ繋がっているホースの合計2本を2重のホースで1本化するため、こんな部品を作っています。上向いてるパイプがビンろ過槽、下向いてるパイプがポンプ、左向いてるパイプの内側がビンと、外側がポンプと繋がってるわけです。ちょっとわかりにくいけど勘弁してください。

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先ほどの部品がホースとかと繋がるとこんな感じです。


次は水槽部分の紹介です。

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水槽部分にはこのようなアクリル部品を使っています。2重ホースと繋がるので、内側のホースから水が噴出し、外側のホースへ底面ろ過をした水が通るように作ってます。

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文字で書いてもわからないと思うので、水槽に設置した写真をどうぞ。とはいえ透明だし、写真を見ても全然わかんないですね。ごめんなさい。

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レイアウトに関しては難しいことしておらず、配管が終わった後、ソイルをいっぱい盛って、石置いて、ミスト式で管理しました。


最後に、落水部分の工夫の紹介です。

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セット終了後に試運転をしたんですが、問題が発生しました。水がバシャバシャうるさいんです。

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30cm以上落下するわけだから仕方ないんですが、うるさいだけでなく、跳ねる跳ねる。周りびしょびしょです。しかも自由落下するもんだから狙いが定まらない。たまにビンを外れる。これはやばい。

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まず思い浮かんだのは蛇口です。蛇口は研究され尽くされてるはず。

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たぶんミソになるのはココ。

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スポッと引き抜きます。よくよく見るとこの部品、折れ曲がることで表面積を稼ぎ、表面張力で均一に水が蛇口の先から出る様になっているっぽいです。さすが人間用品。

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とりあえず。落水箇所につけてみました。結論から言うと、改善しませんでした。確かに水は多少清流されましたが、当然落水音は無くならないし、水の行き先もコントロールできません。ありゃりゃ。

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そこで考えました。アクリルの丸棒をPPとかの紐で吊るしてそこに水を伝わせられないかな、と。

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上手くいけば表面張力でまっすぐアクリル棒に伝って水が落ち、落水も静かに、しかも落水位置も狙い通りに行くのでは、と。

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ということでまず作ってみることにしました。PPのヒモはループロックを切って使うことに。釣り糸とかにしない理由は単純に強度です。

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PPはアクリル樹脂と十分な強度で接着できません。ですので、アクリル樹脂を加工してPPヒモを通るようにしてみました。

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こんな感じでアクリル樹脂の部品にPP紐を通します。ヒモは先端を太くして部品から抜けないようにします。

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この部品をアクリル丸棒の先端にくっつけました。バッチリです。これをちょっと補強し、綺麗に磨いたら完成。早速水を流してみました。


動画ではチョロッとしか写っていないですが、音も許容できるくらいに静かになり、落下位置も安定し、文句なしです。ちょっと落水が直進過ぎるように見えるけど、まぁそんなに気にならないでしょう。アクリル丸棒を固定していないのは自然に見せるため、わざとです。

こんな感じで『見せるろ過』の水槽はできております。最後まで見ていただきありがとうございました。


おまけ

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加藤水槽の特許を使用した水槽が発売されました。詳細は、また次回!





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posted by katoget at 22:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 制作関連