2023年04月20日

植物のためのファンをいっぱい考えてみました

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前回の記事で植物用の無線防水ファンを作ったーと軽く触れました。実はこのファンを作るまでに紆余曲折してます。なので、本日は無線ファンにたどり着くまでの試作品をちょっとご紹介します。


【植物用ファン1号】
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まず、気密性の高い容器で植物が育成したかったので、着目したのはGEXのグラステリアFit用のシリコンスペーサーです。これを使えば約2mmの隙間を開けてフタを設置できます。植物は蒸れるのに弱いから、これくらいの隙間はありがたいですよね。

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そんでもって、植物は実は風が好きなので、この隙間でも使えるファンが無いかな、と探したら、びっくりするほど小さいファンがありました。

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この超小さいファン、ぜひ使ってみたいな!と思って作ったのが【植物用ファン1号】です。

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水槽の隙間約2mmの隙間にひっかけて使える仕様にしてみました。めちゃくちゃいいなぁと思って満足してたんですが、これ防水じゃないんですよ。かなりビシャビシャになる容器の中だとちょっと心配ですよね…


【植物用ファン2号】
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そこで、ファンの吸い込み部分をガラス側に向けて、水しぶきとか少しでも吸い込まないようにしてみました。回転しているときは結露はつかないので、これでいけるかな?と思ったんですが、やっぱり防水じゃないし、ちょっとそこが心配です。


【植物用ファン3号】
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そこで、ファンの部分を水槽の外に設置して、風だけ水槽内に送る方法を考えて作ってみました。小型のダクトファンです。これで防水性は問題なくなりました。が、いかんせん構造上ロスが多くなり、風が弱いのが気になる…


【植物用ファン4号】
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そこで水槽の外に置くんならいっそファンが大きくてもいいんじゃないか?と思い直し5cmのファンにしてみました。確かにだいぶ強くなりました。が、2mmの隙間を通すので、結局5cmのファンの割には弱い…気になる…


【植物用ファン5号】
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そこで、隙間が2mmで断面積が稼げないなら、横に広げればいいじゃない。ということで作ったのがこちらです。これで明らかに風が強くなりました。これで完成かな!と、当初思ったんですが、そもそも外気を取り込むのって抵抗あるんですよね… だって冬とか冷たい空気が植物に当たっちゃうじゃないですか。あと、そもそもカッコ悪い…

結局、なんとかケージ内で循環させるしかないんだな… と堂々巡りの末、その答えにたどり着きました。

じゃあ、@防水ファンで、A2mmの隙間で使える、Bそれなりに勢いのあるファン、という3つの条件をクリアするファンを作ろう、となりまして、Qiを使った無線防水ファンを作ったというわけです。



次回はこの無線防水ファンの簡単な作り方をご紹介します!


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2023年03月19日

AQUA-U WIDEを使用した熱帯植物飼育法!初級編と上級編

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加藤水槽は植物が大好きでして、でも温室とかもないので、つい展示即売会とかで衝動買いしては、枯らして、を繰り返しちゃうタイプです。そんな加藤水槽でも熱帯植物を簡単に管理する方法ないかなーと思い、AQUA-U WIDEで管理してみる方法を2つ考えてみました!


【AQUA-U WIDEを使った植物育成 初級編】
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やり方は簡単、AQUA-U WIDEに水を浅く張って終わり。ポンプを回すと、最低水位の関係でややこしくなるのでポンプ無しです。寒い時期はろ過槽にヒーターをい入れれば、水槽側も多少暖かいはず!

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ヒーターは10Wとか20Wとかでいいと思います。

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トップシリコンでガラスフタが直置きできるから、湿度がすごく高く管理できるのがポイントです。

ちょっとポンプを回してないからどれだけ温度が均一になるかわかりませんが、とりあえずこれだけでも多湿を好む植物ならいけるかもです。


【AQUA-U WIDEを使った植物育成 上級編】
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AQUA-U WIDEを使ってかなりしっかり熱帯植物を管理できるように考えました!

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ガラスフタに蒸れ防止にグラステリアFit用のシリコンスペーサーを付けています。約2mm隙間があるので、その隙間から散水機を水槽内に入れてます。2mmの隙間でも水を送れるよう、専用の極薄U字管を作成しました。

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散水ポンプもドージングポンプをベースに自作しました。

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ろ過槽から水を取って水槽に散水してます。

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ろ過槽はこんな感じです。水位差を無くすためにAQUA-U WIDEの標準ポンプを外して、小さいほうのAQUA-Uのポンプ使ってます。ヒーターももちろん設置。あとカチオンバックを入れています。

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さらにケージ内を蒸らしすぎないよう、無線の防水ファンを付けました。

一番のポイントはガラス水槽の背の高さ。

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このためにAQUA-U WIDEを2台入手し、

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1台は分解してガラスだけ取りました。すごく大変でした。

この水槽のために自作した諸々を次回、作り方とかと一緒にご紹介しますので、ぜひ次回もお楽しみに!




posted by katoget at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 園芸

2018年08月13日

ワサビ農園でワサビを学ぶ【ワサビウム】

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6月28日 ワサビウム立ち上げ

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7月16日

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8月10日

ワサビウムを立ち上げて2ヶ月近く経ちました。もともと付いていた葉はシナシナになって落ち、ボリュームが減っています。これはどうなんだろうか。やばいのか?やっぱりこの暑さが原因か?

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ということでワサビの勉強をするためにワサビ農園に行くことにしました。和歌山の印南町、駅から1日4本しかないバスに乗って、昔は真妻と呼ばれた地域まで来ました。暑い。

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バスから降り、歩いてワサビ農園に向かう途中、ふと小川を見たら…

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あ!あれワサビじゃね?野生化したワサビだ。いや、もしかしたらフキ?どっちかわからないけど、これは期待できます。

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ということでやってまいりました『平井わさび農園』さんです。真妻のワサビと言えば高級品で、以前は農園も多かったそうですが、台風などで何度も大きな被害を受けてワサビ農園が激減。そんな中、平井わさび農園さんは現在唯一、和歌山で生業としてワサビを栽培し、真妻のワサビ文化を守っているという、めちゃくちゃかっこいい農園です。詳しくはこちらこちらこちら

そんなすごいワサビ農園に飛び込み、ワサビ栽培について色々教えてもらってきました。『平井わさび農園』さん本当にありがとうございました!教えていただいた内容をQA風に簡略化して記載します。

Q:加藤水槽のワサビウムが最近元気がないように感じます。水温は14〜16℃にしていますが、やはり気温が問題でしょうか?
A:ワサビは水温が13度前後がベストであり、水温さえ合っていれば気温はある程度暑くても寒くても大丈夫。また、ワサビが生長するのは春と秋、特に春であり、夏や冬は成長が止まり古い葉は落ちるのはしかたがない。

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ワサビ農園の水、むちゃくちゃ冷たくて長く足つけるのはきつかったです。でも確かに沢周辺でも気温はそこまで涼しくはなかったかもですね。野生のワサビもあったし。

Q:光はやはり暗いほうがいいんでしょうか?暗いとしても、どっちかと言うとちょっと明るい方がいいんですか?かなり暗いほうがいいんですか?
A:光はかなり重要。直射日光はダメだが、実はどちらかと言うと明るい方が成長は良い。しかし明るすぎると腐ってしまう。遮光ネットで日当たり具合を細かく調整している。

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農園の屋根部分。遮光ネットを日当たり具合にあわせて被せているそうです。

Q:そもそも私のAQUA-Uを使ったワサビ栽培はどう思われますか?
A:ワサビは根の部分に酸素を豊富に送ることがむちゃくちゃ重要。そういう意味では理にかなっている。ただ底砂が赤玉なのが崩れて酸素不足を招きそうで気になる。実際のワサビ農園は砂利、礫や砂など通水性が良い土壌を用いている。

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水面まで水を上げ、底面フィルターで水を底から吸い込むこの方式は根に酸素を与える上では的を得ているようです。ほっ。でも現在使用している底砂の赤玉ソイルは、今後やばそうだったらアドバイスにしたがって砂利中心にしていこうと思います。

Q:タイマーで照明を時間を管理していますが、何時間くらい点灯するのが良いと思いますか?実際のワサビ農園の日照時間はどれくらいですか?
A:ワサビは北側で育てるのが良いとされている。朝日が少し当たり、西日が当たらないくらいが良い。ワサビ農園の日照時間は季節によって変わるがだいたい6時間程度なので、照明も6時間程度で良いのでは。

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ワサビ農園は北側だから日照時間も短く、西日が当たらないからカエルも涼しげでした。

Q:肥料はどうされていますか?
A:基本的に肥料は使っていない。水と土壌の栄養で十分。ただ落ち葉などの有機物があると良いという地域や、液肥を上げている地域もあるので、環境次第。

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土地によって様々な栽培スタイルがあることがわかりました。少なくとも真妻では肥料は必要ないそうです。加藤水槽の方も様子を見ながら基本は肥料少なくやっていくつもりです。

Q:ワサビ栽培で困ることとは何でしょうか?
A:ヨコエビ等による根の食害。青虫による葉の食害。また、墨入病などの病気。

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ヨコエビはアクアリウムの世界でもちょくちょくお目にかかりますが、ワサビ栽培ではとにかく厄介者だそうです。ちなみに写真のようなコケの生えた石も、ワサビ栽培においては邪魔なだけだそうで、おみやげに石いっぱいもらいました。

他にも色々教わりましたが、上記が主な質問内容でした。ホントすごく勉強になりました。さて、上にもあるように『光がすごく重要』ということですが、それだけじゃ具体的にどれくらい明るくしたらいいかわからない。わからないからiPhoneアプリの簡易照度計で測定してみることにします。

まずは参考値としてその辺の葉っぱ
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直射日光が当たれば10000〜20000LUXは簡単に出る感じです。

そしてワサビ農園のワサビの葉っぱ
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3000〜5000LUXというとこでしょうか。なるほど直射日光を50〜75%は遮光していることになりそうです。

このデータを元に家のワサビも測定してみましょう。

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ぎゃー暗い!暗くするためにわざと光源を遠くしてたんだけど、いくらなんでも暗すぎた!光源をもっと近づけよう。

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ググッと光源を近づけたら、いっきに良さそうな数字が出てきました。なるほどなー。今後は光源を近づけるか、光源を増やすか検討しないといけなさそうですね。

以上、水槽でワサビが育てたい多くの方へ向けたレポートでした。お役に立てていただければ幸いです。

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ちなみに『平井わさび農園』さんからワサビの苗を少し譲っていただきました。平井さん何から何までありがとうございました!大切に育てます!


※1 アプリの照度計はカメラ機能を使った物で、同じ光源でも対象の固有色によって数値が変わります。なので同じ対象(今回は葉っぱの緑色)を違う光源で測定すれば、おおよそ光源の照度の比較ができる、といった使い方をしています。
※2 この照度(LUX)はあくまで人間の目が基準の物であって、光合成の効率は考慮していません。光合成とLUXの関係についてはコチラをご覧ください。
※3 今回使用した照度計アプリ"LUX Light Meter FREE"




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posted by katoget at 22:54| Comment(1) | TrackBack(0) | 園芸