AQUA-Uを使えばワサビが育てられるんじゃないかな?とふと思いまして、挑戦することにしました。
ワサビの栽培について調べてみると、ざっと以下のことがわかりました。
・沢で育てる方法と畑で育てる方法がある
・沢で育てるのも畑で育てるのも、品種は基本的に同じ
・辛味成分のアリルイソチオシアネートが根から出でて、他の植物の成長を阻害する
・なんと根から出すアリルイソチオシアネートのせいで、自分の成長も阻害される
・そのせいで畑で育てると根が大きくならない
・沢で育てるとアリルイソチオシアネートが常に洗い流されるから根が大きくなる
・水温は8〜18℃が適正で、13℃前後がベスト
・水深は2cmくらい
・直射日光はダメ。どちらかというと陰性
・沢で栽培した場合、根が食べごろになるには2年かかる
さらっと調べるだけで、これだけのことがわかりました。なるほどこれは難しい。中でも一番厄介なのはアリルイソチオシアネートです。これじゃあ、循環式の水耕栽培では成分が蓄積しちゃって、明らかに良くないじゃないですか。
で、今度はアリルイソチオシアネートで調べてみると、面白いことがわかってきました。アリルイソチオシアネートは殺菌効果があるようで、日用品に応用できないか研究されているらしいんですが、その場合、揮発性が高くて使いにくいのが欠点なんだそうです。揮発性が高い?だったらエアレーションで曝気すれば抜けるんじゃね?そう閃き、その仮説を裏づけする内容はないかなと水耕栽培で調べてみると興味深いブログ『水耕栽培による家庭菜園日誌』を見つけました。そこに「アリルイソチオシアネートは曝気により飛ぶと専門家にアドバイスをもらった」といったような記述がありまして、これは仮説がけっこういい線いってるってことでは?と思ったので、ワサビの水耕栽培、実行に移します!
私が考えたワサビ水耕栽培はこんなイメージです。AQUA-Uには土をいっぱい詰めます。そんでU-tower側にクーラーとエアレーションをセットします。活性炭も入れときます。これならたまに水を全換えする程度で、いけるはず!
ということで、準備ができました。
さあ、セットしようかなと思ったら、吐出口の位置が低い。普通の水耕栽培はできても、これじゃワサビ栽培には長さが足りないよ。ワサビ栽培を想定してないなんて、開発者は何やってんだよー。
ということで、内径9mmのシリコンホースで10cmくらい延長しました。
そしてこれがなければ始まらない。ワサビの苗です。
まったく根が太くないからワサビらしくない。これが大きくなるんだろうか。
これらをセットしたらワサビの水耕栽培、通称ワサビウムの完成です。
とっても涼しげな水耕栽培になりました。細部を説明します。
まず目に付くのはものすごい結露です。すっごいビシャビシャです。
水温16℃!気温がすでに30℃なので、マジで沢って感じです。涼しげ〜。
AQUA-U側面のスペースに、外形10mmのアクリルパイプを曲げて、クーラー用の配管を通しています。
上からU-towerを見てみましょう。
こんな感じでセッティングされています。
水槽側はこんな感じ。ほぼ土です。底の方は目詰まり防止のために溶岩石、ソイルは通水性を保ちやすそうな増岡さんとこの大粒の赤玉ソイルです。栄養少ないソイルなので、追肥で養分コントロールしやすそうなのも良いです。
こんな感じでワサビの水耕栽培がスタートしました。まだまだ始まったばかりですし、夏が一番の修羅場なので、難しい時期に始めてしまったことを後悔してたりしますが、続報をお待ちください。枯れても許してくださいね。
※普段は結露防止と省エネのため、見苦しいほど保温材でぐるぐる巻きだったりします。

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