先月から『人工的に結晶を育てる』ことにはまっている加藤水槽です。今回は『加藤水槽〜人工結晶編〜』の第二回、『昆虫結晶標本編』です。大好きな蝶の標本と、結晶が合わさったらどうなるかなーと気になって、作ってみました。
でもその前に!
今回も何とか水草レイアウトコンテスト、出品完了しました。相変わらず20cm水槽で戦っております。
石を入れては、ああでもない。
石を入れては、こうでもない。
で、結局出品したのはこちら。
モザイク無しは結果発表後、9月くらいにはお見せできると思います。
さて、話戻しまして、昆虫結晶標本です。まずは早速、実験用標本を入手しました。
※既に剥製化された蝶の標本とはいえ、人によっては今後の製作工程を不快に感じる方もいると思いますので、お読みになる際はお気をつけください。
びゃーここまでぎっしり詰まっていると、蝶でもちょっとキモい!実はこれらの標本は、昆虫標本としてはB級、C級の捨てられてしまうような物なのだそうです。そういった商品にならない標本を作家さんの素材として提供してくださるお店がありまして、そちらから購入しています。感謝!
さて、蝶を結晶漬けにするには、水に沈めなければいけません。蝶インザウォーター!
沈まない!想定していましたが水を弾きまくってまったく沈みません!蝶の羽には無数の鱗粉がくっ付いていて、それの撥水作用は半端じゃないんです。とはいえ、ここまでは想定内。端から浮くと思っていたので、容器の気圧を下げ、強制的に沈めてやります。
減圧しても沈まない!簡易的な減圧では、もー全然沈まないんです。
ちくしょー!じゃあもう、茹でてやる!茹でれば水が浸透して沈むだろ!
沈んだ!でもくちゃくちゃになってしまった!見る影も無い…残念ながら失敗です。
どうにか沈める方法はないかと四六時中考え…そしてついに沈めることに成功しました。
やった…いい感じだ。ちなみに、今回の結晶はミョウバンです。小学校のときにみんな結晶作りましたよね。
ちゃんと計測して溶かしてます。結晶作りには計測がホント大事。
そして昆虫結晶標本が…完成?!
と思ったらミョウバンがボロボロくずれたー!マジムズかしー!そのまま溶かしてTAKE2に挑戦!
ん!2回目は結構いい感じ!?もしかして成功かな?
おひゃー!昆虫結晶標本、完成だ!恐ろしく綺麗だ。
蝶はアオスジアゲハ。青筋の部分の色、ミョウバンの透明感がめちゃくちゃ綺麗。
光を透過させても綺麗。これはたまらない。
結晶部分のアップ。ミョウバンも蝶のディティールもすごい魅力的。でも本当に繊細で、撮影中にもミョウバンがポロポロ落ちてしまう。まだまだ改良が必要です。
反対面はこんな感じです。もっさりミョウバン結晶が付いています。こっち面はもっと透明度あげたいですね。
今後、もっと研究を重ねて、いつかミネラルショーとかに出品できるといいなぁ、と妄想したりしています。最後に昆虫結晶標本と、うちのコレクションやランプ水槽やらと一緒に並べて記念撮影です。
ああ、インドアの趣味って、最高。

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