2018年04月08日

加藤水槽の技術が詰まった『AQUA-U』発売中!

IMGP161601.jpg

IMGP165301.jpg

加藤水槽として今まで研究してきた水槽が、ついに商品化しました!商品名は『AQUA-U』。GEX株式会社から発売中です。

まずはこのカッコ良いプロモーション映像を見て!


作ってくれたのは映像ディレクターであり水草レイアウター仲間の奥本宏幸さん!さすがー!

さて、AQUA-Uは加藤水槽の特許を使用しています。今までは加藤の手作り1点もので、こんな感じの水槽を作ってきました。

0901.jpg

0903.jpg

IMGP5752.jpg

今回は特許をメーカーへ提供しただけじゃなく、量産できるよう開発者としてがっつり関わって作りました。パッケージのレイアウトだってもちろん俺がやってます。

170921-20993.jpg

170921-20963.jpg

この水槽の特徴に関しては、以前から加藤水槽をご存知な方なら知っての通り、器具を全部水槽の外に出せますよと言うものです。


小さい水槽にフィルターやらヒーターやら入れると、魚飼ってるんだか器具飼ってるんだかわからない感じになります。それは今まで当たり前のことだったし、飼育を始めると気にならなくなったりするんですが、俺には気になって仕方なかったんです。なんか方法があるんじゃないかと20代の頃から研究を続けてこの方法を考え出し、30歳のとき特許を取得しました。この特許を使った水槽が商品化されるのは夢だったので、とっても嬉しいです。



この3番目の技術はAQUA-U独自の特徴です。開発当初、万が一に底面フィルターが完全に目詰まりすると水が溢れるんじゃないかという点が、商品化する上でネックになりました。加藤水槽的には何年も管理していてそんなこと一度も無かったので、気にすること無いと主張したんですが、そこがメーカーと個人の考え方の違いです。万が一の安全性も重視するのがメーカーとして重要ということで、非常に苦労しました。結果的にはベテラン設計者の方々からこの安全バイパスのアイデアをいただき、なんとか商品化できたというわけです。このアイデアは絶対1人では出なかったでしょう。

色々な人にAQUA-Uを使ってみてもらいたいんですが、中には「水槽とか興味あるけど、センスのいいレイアウトなんてできないしな〜」という方もいるはずです。そんな方にオススメのレイアウト方法があります。その名も『1個だけ入れる法』です。

IMGP252501.jpg

IMGP2428.jpg

石を1個入れるだけ!

IMGP252502.jpg

IMGP2498.jpg

流木を1個入れるだけ!

IMGP252503.jpg

IMGP2537.jpg

アヌビアスナナ(超丈夫な水草)を1個入れるだけ!

どうでしょう。標本的な美しさがありませんか?器具が無く、このサイズの水槽だからこそ楽しめるレイアウト方法だと思います。

IMGP2550.jpg

こんな風に標本をケースに入れるとかっこ良くなるように、シンプルに素材の美しさをかっこ良く楽しんでください。もちろん腕に自身がある人はとことんまでレイアウトを突き詰めて、いっそレイアウトコンテストにまで出してしまいましょう。

他にも書ききれないほど色々なところにこだわりを積め込んでいます。メーカー的には喜ばないかもしれませんが、説明書の使い方だけにとらわれず、ぜひ色々試してみてください。「あれ、この部品、ココにもつくぞ?」「こういう使い方もできるんじゃね?」といったことが発見できるかもしれません。それは加藤水槽からの内緒のプレゼントです。

是非一度、お店で実物を見てみてくださいね。

IMGP2263.jpg

IMGP187401.jpg

IMGP1943.jpg

IMGP208302.jpg






にほんブログ村 観賞魚ブログ 水草へ
↑クリックしていただけると多少モチベーションが上がって、更新頻度が上がります。よろしくお願いします!



posted by katoget at 12:37| Comment(2) | TrackBack(0) | 水槽

2018年03月24日

『見せるろ過』水槽、色々説明します


『見せるろ過』水槽、説明編です!

IMGP1289.jpg

まずは最大の特徴である、巨大ビンろ過槽の紹介です。

IMG_0818.jpg

底に穴を開けるのに苦労したという記事で書いたとおり、最初のビンの底に穴を開ける際、ヒビを入れてしまったので、このビンは2本目だったりします。

IMG_121201.jpg

穴が綺麗に開いた後、ろ材が詰まらないようにするストレーナーを内側に接着。

IMG_121301.jpg

そしてお楽しみ、大量のろ材選びです。効果以上に、バラエティ豊かになるようにチョイスしてます。人生で一番ろ材買った!

IMG_1216.jpg

ろ材を詰めて完成!


続いてこのビンが載っている、ベース部分の紹介です。

IMG_0479.JPG

ホームセンターで集成材を買って、切って、くっ付けて、

IMG_0915.jpg

巨大なイスみたいな物を作りました。詳細はこのあたりの記事に書いています。

IMG_0246.jpg

ここからが長く、塗料を塗っては削り、塗っては削り、3ヶ月くらい作業をしました。

IMG_0275.jpg

仕上げに、マットクリアー塗料でコーティングして、表面処理は終了です。でもこのままじゃビンが載るところがすぐ痛んじゃうので、その部分へガラスを接着します。

IMG_0871.jpg

ガラスと台にマスキングし、白色のシリコンを大量に使ってガラスと台の間に隙間がなくなるよう接着します。隙間があると毛細管現象で、ガラスと台の間に水が入り、痛む原因になるんです。

IMG_0873.jpg

マスキングを取れば完成!


続いてサンプやポンプ室、配管の紹介です。

IMGP10220101.jpg

前回の記事に書いたとおり、この水槽は巨大ビンろ過槽に水を落とす前に、サンプに水を溜めています。

IMGP0946.jpg

サンプはベース部分にスッポリ収まるよう設計。アクリル樹脂です。フタは反らないように塩ビにしました。

IMGP0955.jpg

上から見るとこんな感じです。ポンプで水を上げ、サンプに水が溜まり、オーバーフローした水がビンに落ちます。ヒーターとかはサンプに入れます。

IMG_123401.jpg

ポンプ部はこんな感じ。水槽の水を吸い上げ、上のサンプまで水を持ち上げてもらってます。

IMGP0963.jpg

水槽からポンプへ繋がっているホース、ビンろ過槽から水槽へ繋がっているホースの合計2本を2重のホースで1本化するため、こんな部品を作っています。上向いてるパイプがビンろ過槽、下向いてるパイプがポンプ、左向いてるパイプの内側がビンと、外側がポンプと繋がってるわけです。ちょっとわかりにくいけど勘弁してください。

IMG_133801.jpg

先ほどの部品がホースとかと繋がるとこんな感じです。


次は水槽部分の紹介です。

IMGP0935.jpg

水槽部分にはこのようなアクリル部品を使っています。2重ホースと繋がるので、内側のホースから水が噴出し、外側のホースへ底面ろ過をした水が通るように作ってます。

IMGP0941.jpg

文字で書いてもわからないと思うので、水槽に設置した写真をどうぞ。とはいえ透明だし、写真を見ても全然わかんないですね。ごめんなさい。

IMG_1344.jpg

レイアウトに関しては難しいことしておらず、配管が終わった後、ソイルをいっぱい盛って、石置いて、ミスト式で管理しました。


最後に、落水部分の工夫の紹介です。

IMG_1222.jpg

セット終了後に試運転をしたんですが、問題が発生しました。水がバシャバシャうるさいんです。

IMG_1223.jpg

30cm以上落下するわけだから仕方ないんですが、うるさいだけでなく、跳ねる跳ねる。周りびしょびしょです。しかも自由落下するもんだから狙いが定まらない。たまにビンを外れる。これはやばい。

IMG_1224.jpg

まず思い浮かんだのは蛇口です。蛇口は研究され尽くされてるはず。

IMG_1226.jpg

たぶんミソになるのはココ。

IMG_1227.jpg

スポッと引き抜きます。よくよく見るとこの部品、折れ曲がることで表面積を稼ぎ、表面張力で均一に水が蛇口の先から出る様になっているっぽいです。さすが人間用品。

IMG_1228.jpg

とりあえず。落水箇所につけてみました。結論から言うと、改善しませんでした。確かに水は多少清流されましたが、当然落水音は無くならないし、水の行き先もコントロールできません。ありゃりゃ。

003.jpg

そこで考えました。アクリルの丸棒をPPとかの紐で吊るしてそこに水を伝わせられないかな、と。

004.jpg

上手くいけば表面張力でまっすぐアクリル棒に伝って水が落ち、落水も静かに、しかも落水位置も狙い通りに行くのでは、と。

IMG_1326.jpg

ということでまず作ってみることにしました。PPのヒモはループロックを切って使うことに。釣り糸とかにしない理由は単純に強度です。

IMG_1324.jpg

PPはアクリル樹脂と十分な強度で接着できません。ですので、アクリル樹脂を加工してPPヒモを通るようにしてみました。

IMG_1325.jpg

こんな感じでアクリル樹脂の部品にPP紐を通します。ヒモは先端を太くして部品から抜けないようにします。

IMG_1327.jpg

この部品をアクリル丸棒の先端にくっつけました。バッチリです。これをちょっと補強し、綺麗に磨いたら完成。早速水を流してみました。


動画ではチョロッとしか写っていないですが、音も許容できるくらいに静かになり、落下位置も安定し、文句なしです。ちょっと落水が直進過ぎるように見えるけど、まぁそんなに気にならないでしょう。アクリル丸棒を固定していないのは自然に見せるため、わざとです。

こんな感じで『見せるろ過』の水槽はできております。最後まで見ていただきありがとうございました。


おまけ

IMGP2263.jpg

加藤水槽の特許を使用した水槽が発売されました。詳細は、また次回!





にほんブログ村 観賞魚ブログ 水草へ
↑クリックしていただけると多少モチベーションが上がって、更新頻度が上がります。よろしくお願いします!



posted by katoget at 22:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 制作関連

2018年02月25日

新作『見せるろ過』水槽が完成!

IMGP1248.jpg

やっと新作の水槽完成しました!

IMGP105501.jpg

今回の水槽のテーマはいつもの『器具の無い水槽』+『見せるろ過』です。

IMGP1252.jpg

水槽には一切の器具が無いように見えますが、ろ過層側にヒーターなどの器具を全て収容できるようになっています。このへんは今まで作ってきた水槽と同様です。

IMGP1289.jpg

今回のポイントは超巨大なろ過層であるこの瓶です。上から水槽の水が瓶に注ぎこまれ、綺麗になった水がまた水槽に戻ります。ろ過槽隠すなら、いっそかっこ良く見せちゃおうというわけです。

IMGP102201.jpg

簡単に構造を図説します。

IMGP10220101.jpg

こんな感じです。水槽の水はポンプにより瓶の上にあるサンプ(器具用の水槽)に送られ、そこから落ちた水が瓶に入り、連通管の原理で水槽に戻るというわけです。水槽から出ているホースは1本に見えますが2重になっていて、往路と復路を兼用しています。2重ホースとかは前作った水槽でやってた方法です。

IMG_1474.jpg

照明は今回は自作じゃないんですが、舞台などに使う特殊なスポットLEDです。光の形が変えられ、水槽の形ピッタリの四角い光にすることができてしまいます。

IMGP1121.jpg

IMGP1238.jpg

IMGP1171.jpg

けっこういい感じの水槽です。今度動いている様子を動画にしますんで、それも見てくれると嬉しいです。





にほんブログ村 観賞魚ブログ 水草へ
↑クリックしていただけると多少モチベーションが上がって、更新頻度が上がります。よろしくお願いします!



posted by katoget at 22:25| Comment(5) | TrackBack(0) | 制作関連